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若い世代へ、タクの魅力書籍に

若い世代へ、タクの魅力書籍に
杉並交通の乗務員・下田さん
稼げる仕事"気楽"に
杉並社長、業界のレベルアップ期待

"乗務員不足と高齢化"は今後のタクシーの最大の問題――――――若者にタクシーの魅力を伝えるための一冊のの本が今年7月出版された。タイトルは「タクシーほど気楽な商売はない」(光文社刊行)。著者の下田大気氏(38歳)は都内の杉並交通(杉山錬秀 社長)のタクシー経験3年の現役乗務員だ。父は直木賞作家の志茂田景樹氏。6日、本誌は杉並交通本社で下田氏と杉山社長に取材、今後のタクシーがどうあるべきかなど語ってもらった。

下田氏は著書で、同氏が乗務員1年目から約7万5千円の平均日車映秀を上げ、一時はタクシーだけで年収約800万円を稼いだ方法論を丁寧に紹介。タクシー会社に入るまでや、車内での面白いエピソードなど経験談をテンポ良くつづっている。 文中で語られる下田氏の営業スタイルは題名の「気楽」とは逆に、とてもストイックだ。同氏が決めた"ノルマ"は1日50組以上の輸送。すべての曜日・時間帯で効率良く、いかに空車時間を減らせるか、その引き出しの多さが同氏の営業の極意だ。実車率の平均は50%台後半。高単価の一発狙いは基本的にしない。
下田市は、それでもあえてこのタイトルにした理由を「タクシーの仕事に、若い人がもっと『気楽に』入って欲しいからだ」と説明する。それが営業方法を他人にさらしてでも本を書いた最大の動機という。同書の巻末にはタク乗務員に興味がある人向けのQ&Aも掲載されている。
「タクシーの収入に年齢は関係ない。この時代に20代で400万円以上稼げる仕事は貴重だ。それにタクシーは明け番の日に自分の時間を多く持てる。目標のためのステップアップとしてこんなに良い仕事はない」と語る下田氏。自身のブログをきっかけにタク乗務員になった人や、思いを共有する他社の乗務員とともに、月1回の勉強会を開催し、毎回約30人が参加する。同会を核に人材紹介ビジネスを立ち上げる考えを持つ。
タクイメージ変革を

杉並交通の杉山錬秀社長は下田市について「本当に真面目な青年だ。一部の人間は『本を書くために大げさに言って、営収は自分で足してるんだろう』などという。しかしベテランほど彼のことを『いつ見ても客を乗せている』と評価している」と称賛する。
また「タクシー業界は慢性的に人不足。募集広告を打っても応募は少ない。メディアでもうからない仕事の代表として扱われがちなタクシーのイメージを下田君に変えてもらえれば。業界のレベルアップには若年層の進出が必要だ」と期待を寄せ、暖かく支援する姿勢で見守る。
収入以外のタクシーの魅力として「町の動きや人間模様を見てあきることがない。悩みを相談される事も多い」と語る下田氏は「今後、他の仕事が忙しくなっても、定時制でもいいからタクシーに一生乗り続ける」とのこと。今月末にはTBSの「オールスター感謝祭」などテレビの出演予定も2本。

東京交通新聞2012年9月10日(月曜日)